にわかな日々

文章の練習。好きなものを紹介します。

2021年11月 第2週

めざせ健康生活

 半年にわたるフリーター生活が私にもたらした最も大きなものはお腹周りの脂肪でした。不規則な生活習慣と運動不足による筋肉の減少が原因だと思われます。とはいえ服を脱がない限りわからないような程度で、数値的には痩せ判定だったBMIがやや痩せ~普通になっただけでした。ただ、今回はまだ若いために問題が無かっただけであって、今後老化が進めば取り返しのつかないことになるのは明白です。幸い(?)、仕事のおかげで早寝早起きと軽い運動は達成できていることから、まずは食生活から見直すことにしました。

 自身の食生活を振り返るとカロリーもそうですが、塩分や脂質をとりすぎているような気がします。しかし私は実家暮らしのため、朝晩のメニューを大幅には変えられず、目玉焼きの醤油やサラダのドレッシング、揚げ物のソースなどを使用禁止にする程度の改善にとどまりました。そのかわり昼食はシリアルバーと牛乳の組み合わせに変更し、間食の代わりに温かい無糖のお茶を飲むようにしました。このような見直しの結果、1日の塩分摂取量は5グラム以下、カロリーも基礎代謝とトントンと言える状態になりました。まだ始めて1週間なので効果は出ていませんが、焦らずのんびり続けていこうと思います。

市販品で減塩は困難?

  減塩・減脂質生活で困ったのは、簡単に手に入る市販の食品に塩や油の少ないものがほとんど無いことです。特に塩は何にでも入っており、プレーンなパンやおにぎりも想像以上の塩分量でした。しかたなく今は「一本満足バー」フルーツ味を食べているのですが、甘味が強くとても連食に耐えるものではないと感じています。一応今後の案は2つあり、芸人のきんに君氏のようにボイルした食品を持ち込むことと、安くなりつつある完全食を導入することを考えています。前者は用意の面倒くささ、後者は噛まないことによる物足りなさが不安ですが、既にシリアルバーにもウンザリなので色々試していきたいです。

読んだ本

 学生時代にBOOK・OFFの100円コーナーで買ったと思われるSF短編集。全体を通して、空想上のものへの理論付けが細かく、『空想科学読本』的な面白さがありました。

 “平行宇宙”ものの「時は分かれて果てもなく」は、並行世界が観測されたことで決断が意味を持たなくなった社会が舞台の作品で、ありがちなドッペルゲンガーやタイムパラドクスをテーマにしない、その独特の着眼点が印象深かったです。

 表題作である「無常の月」は、序盤から「この作品は最悪の結末との向き合い方がテーマの作品だろう」と誤認していたこともあり、終末を受け入れつつあった二人の男女が希望を見出だす流れは、私も一緒になって興奮してしまいました。

 「マンホールのふたに塗られたチョコレートについてきみには何が言えるか?」(原題:What Can You Say about Chocolate Covered Manhole Covers?)は、題名からもわかる通りちょっとコメディタッチな作品で、個人的には一番好きなオチの付け方でした。

 上記の3つもそうですが、理論の説明を重視するためか、賢い人間だけが真実に気付くことができるという終わり方が多いよう(というかほとんど?)な印象を受けました。ラリィ・ニーヴンの作品を他に読んだことがなく、いつもこのような作風なのかと気になりましたが、解説を書いた小隈黎氏は「作者とその作風については、長編『リングワールド』の「あとがき」で詳説したし、」と省略されてしまったため、結局そちらも読むことになりそうです。

聴いた音楽

 何年か前に初めて”Moanin'”を聴いたときは全身に鳥肌が立つような衝撃を受けたのですが、音楽配信サービスに無いものだと思い込んでいたことからあまり聴いていませんでした。ですが、先日ふとアルバム名で検索したことで再発見し、”Moanin'”以外の曲も含め聴くようになりました。Mingusの曲は各楽器が複雑に絡み合っているのが特長ですが、それがビックバンドの構成と非常に良くあっていると思います。力強いバリトンサックス魅力の”Moanin'”と、陽気なベースが楽しい”Mingus Fingers”が特にお気に入りです。